ミンタカの椅子のデザインは
用途が異なる椅子を購入しても空間の中で統一感が出るように
それぞれの椅子で大きなデザインを共通させているのが特徴です。
今回製作する椅子はmc-03で、
アーム付きのダイニングチェアーに分類されます。
mはまるみ(marumi)のmで、cはチェアー(chair)のc。
一見意味ありげなネーミングですが、さほどのひねりはありません・・・
最初に椅子を製作したのは二年ほど前に参加した
2015年の群馬の森クラフトフェアに展示するためでした。
何度も試作をして、デザインを決めたはずなのに、
アームチェアーの座り心地だけはどうにも納得がいきませんでした。
原因は二つ
1.背もたれの角度が少しきつい事
2.アームの高さが座面に対して低い事
でした。
2015年の夏。
工房は借りる事ができたのですが、電気工事の関係で
動力の機械を稼働させることができませんでした。
よって家具が作れない!!
そんな日々を過ごす中、工房で行っていたのが、椅子の型の再制作です。
先に述べた、背もたれの角度と肘の高さを見直して
型に落とし込んでいく。
新たな型が完成してから約1年半。
型はあれども椅子の製作機会はなく、今に至ってしまいました・・・が
デスクを注文してくれた友人A氏が、椅子の注文もしてくれたおかげで
一年半越しに椅子の型が具現化されることとなりました。感謝!!
今回は型も新たになったので商品以外に見本も製作。
2脚分のパーツが作業台の上に並びました。
全てのパーツを組み上げると
こんな感じになります。
組み上げただけでは、脚と貫の取り合いが滑らかでは無いので
削り込んでいきます、すると・・・
こんな形に仕上がります。
全ての削り込みが終わった、横からの佇まい。
きれいに仕上がっています。全体のバランスも良さそうです。
後は塗装を待つばかりです。
塗装後完成した椅子を自宅に持ち帰り
前に作った同じ樹種の椅子と色や形を比べてみました。
色は二年程経つと左側の様な飴色に変化していきます。
背もたれとアームの高さをマイナーチェンジしたおかげで
以前よりも座り心地がぐっと良くなりました。
見た目のバランスも以前よりカッコよくなっています。
まだ納品前ですので完成写真は納品後にまたアップさせて頂きます。